文化財。
東京中央郵便局の建て替えに鳩山総務大臣が待ったをかけたが‥‥‥。
東京中央郵便局は昭和6年(1931年)に建築された鉄筋コンクリート造の建物。鳩山総務大臣は文化財として保存すべきと言っている。古い木造建築は文化財としての価値がわかっても、コンクリートの建物に文化財としての価値を見いだせる人は極わずかだろう。古い木造建築は文化財に成りうるが、近代建築は消えゆく運命にある。
古い木造建築が蒸気機関車なら、近代建築は電車だろう。蒸気機関車は各地で保存・動態保存がされているが、保存される電車が少ないのは電車に対する関心の低さが起因している。
鉄道博物館が開館したが、日本の車両史を語る上で重要な位置を占めるモハ30形(後のクモハ11形100番代)は保存されてない。モハ30形は日本で始めて新製された鋼製国電である。この頃は溶接の技術は確立おらず、車体はリベットによって組み立てられている。木造電車の名残を残す車体は、鉄道博物館・青梅鉄道公園で保存されているクモハ40形とは造りが違う。
モハ30形の残党として弘南鉄道モハ1120・クハ1610が昭和63年(1988年)まで働いていたが、今はその姿は無い。
モハ30形の残党は現存しているが、改造によって原型が大きく損なわれている。復元できる技術者がいるのかが問題になるだろう。
弘南鉄道 モハ1120 石川~鯖石 61-10-15
写真から屋根の高さの違いがわかるだろうか。デビュー当時は二重屋根であった。更新改造によって丸屋根に改造されている。
弘南鉄道 クハ1610 松木平~津軽大沢 62-5-20
欧米では鉄道車両も文化財として保存していると言う。昭和初に輸入された台車がアメリカに里帰りした例もある。鉄道博物館の開館は鉄道車両を文化財と位置付ける第一歩である事は間違いないが、創世記に造られた電車は人知れず姿を消してしまっている。
Brill台車を履くデハ304-354。平成3年(1991年)にカルダン化され、不用になったBrill台車はアメリカに里帰りしている。台車にはオイルダンパーが装着されているが、復元されたのだろうか。
江ノ島電鉄 デハ304 七里ヶ浜~稲村ヶ崎 60-12-31
関連記事 http://blogs.yahoo.co.jp/railfantorinumagumi/2407878.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/railfantorinumagumi/5337078.html
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